気持ちを切り替えられなかったり嫌がったりする背景には、「ご飯の時間だからお片付けしてね。」という大人の声掛けに対して、「あと3つだけ線路を繋げたら電車が走れるのに…」と感じていたり、「早く着替えないとお散歩行けないよ。」と急かされ、「今はちょっと乗り気じゃないのに…」と思っていたり、「お風呂入るよ。」という誘いに対して、「お風呂で温まると肌が痒くなるから嫌だな…」と理由があったりするかもしれません。気持ちを汲み取りながら関わろうとすることで、受け止める言葉を間にワンクッション入れられるのではないでしょうか。
クッションが入ることで、「線路が完成したら、電車が走るところを一緒に見てからご飯にしようか。」「昨日は少し寝るのが遅かったから、今日はお家でのんびり過ごす?」「お風呂あがりいつも痒そうだね。少しだけ温めのシャワーにしてみようか。無理して長く湯船に入らなくて大丈夫だよ。」といった言葉掛けに変わっていくのではないかと想像できます。
大人に置き換えても同じなのではと時々感じることがあります。相手には相手、自分には自分の考えがある中で物事が進んでいるのです。お互いが相手のことを知ろうとすることで、言葉掛けや関わり方、そして相手の受け止め方に変化が出てくるかもしれません。
場面の切り替えがスムーズにいかず悩んだ時には、一度お子様とじっくり向き合ってみてはいかがでしょうか。新しい発見があるかもしれませんよ。