レム睡眠は眠りから目を覚ます準備の睡眠ですから、この時間に夢を見たり眠りが浅くなって、ぐずったり、泣いたりして40~60分ごとに目が覚めやすくなります。熊本大学名誉教授で当社顧問の小児科医である三池先生によると、この時にすぐに授乳したり、とんとんしたりせずに数分間様子を見て、子ども自身が自然に落ち着いてくれるのを待つことが大事で、特に夜泣きするたびに授乳してしまう行為は極力避けるようにしましょうということです。
なぜなら、子ども自身がこの時間に起きなければならないと学習してしまい、40~60分毎に目を覚ますようになってしまうからです。夜中に何度も目を覚ます状態を睡眠の断片化といいます。睡眠の断片化は体内のリズムの混乱をもたらすので赤ちゃんの心身の発育・発達には悪い影響を与えます。夜、目を覚ましてしまったら、泣き止ませようと抱っこするなど、すぐに対応せず、そばで様子をみて、自然に落ち着くのを待つことを4、5日続けてみましょう。