事業所内・院内保育はアートチャイルドケア

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事業所内・院内保育はアートチャイルドケア

カラフルノート~いろんな芽を出せ子どもたち~

発達の段階に合わせたサポート「着替え」

自立に向けて身近な大人がサポートできること

 皆さんは、お子様の生活の自立にどのように関わっていますか?私が子どもを保育園に通わせていた頃を思い返すと、個々に発達のペースがあると理解しているにも関わらず、育児書やインターネット、母や同じ園の保護者から得る情報に子どもの発達を重ね合わせ、焦ったり安心したりしていた自分がいました。情報が豊富な時代だからこそ比較対象が周囲に向いてしまいがちですが、比較対象をお子様自身の『以前』と『今』にシフトすれば、関わり方が変わっていくかもしれません。今回は“着替え”に焦点を当て、身近な大人ができるサポート方法やタイミングを4段に分けてお伝えしていきます。 

 ステップ1は大人が着替えさせる段階。まだ言葉を話せない時期から、お子様の目を見て言葉掛けをしながら関わってみましょう。言葉掛けに対してお子様が身体を動かそうとし始めたら(足を上げる、手を伸ばす、頭を出す等)着替えに関心を持ち始めたサインです。
 衣服に手を伸ばそうとしたり、次に身につける衣服を指さしたりしたら、援助を得ながら着替え始めるステップ2に入ります。衣服の着脱は、自分の身体と物との複雑な関係性があり、お子様にはとても難しい行為です。発達に合わせ、できる部分は見守り、まだできていない部分は少しの手伝いでお子様の成功体験に繋げられるようサポートしてみましょう。ここでは、着替えに対する意欲はあるか?着る流れを理解しているか?着脱に合わせて身体を上手に動かしているか?上手くいかないときの反応は?(すぐに諦める、根気強く試す、大人に助けを求める等)といった部分に注目するとサポートしやすくなります。
 そして援助なく一人で着替えられるステップ3。自立し始めると忘れがちな言葉掛けですが、細かい部分を承認し、小さなサインで認めてみてはいかがでしょうか。「すごい!!」というような大袈裟な言葉掛けではなく、お子様に寄り添い「がんばってるね」と努力の過程を認めるような言葉掛けが良いでしょう。衣服を自分で選び揃えられるか?脱いだ衣服を畳めるか?チャックを上げられるか?ボタンをはめられるか?衣服の前後を理解しているか?といった部分が、お子様の伸びた部分(認めるポイント)を見つけるヒントとなります。
 最後は、関連性の理解や状況判断が必要とされるステップ4です。お子様自身が天候等に合わせて服装を考えられるか(暑いから半袖、寒いから上着を1枚羽織る等)をみてみましょう。寒暖の感じ方は個人によって差異があるので、汗のかき方や動きといった身体の状態を一緒に感じながら言葉掛けをしてみると良いかと思います。急がず焦らずお子様と向き合うことこそが、生活の自立への一番の近道なのかもしれません。

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