熊本大学名誉教授で当社顧問の小児科医である三池先生によると、現在では、この夜泣きの原因・背景が生活(体)リズムのタイミングの悪さにあると考えられているとのことです。
学校社会リズムは正確に一日24時間で動いていますが、ヒトの概日リズムは24時間11分で動いており、この11分の差は毎日の学校社会生活の中でリセットされます。
しかし、生まれてくる赤ちゃんたちは11分の差をリセットする十分な力を備えていませんし、一日24時間のリズムをどのように使えばよいかも知りません。
遅い就寝時間で起床時間が遅くなると昼寝時間にもずれが生じ、生活リズム全体がずれて、学校社会生活リズムとの間のタイミングが悪くなり、眠たくても眠れない(寝ぐずり)、眠りが中断してしまう中途覚醒や夜泣きが現れます。
夜泣きをなくし保護者と赤ちゃんが夜に気分よく眠るためには、入眠時間を夜8~9時までに安定させることによって、朝は6~7時までに自分で目を覚ます規則的な生活を確立させるとともに、10時間を目安とした夜間睡眠時間を十分確保できるリズムを作る事が大事です。そうすると、昼寝時間も安定して眠りの時間と目を覚まして活動する時間のタイミングがしっかりと合い夜泣きの原因となる不快感がなくなります。