当社が実施した過去調査の発表
当社は長年、「眠育」と称して、保育園児およびその保護者に、睡眠と生活リズムを整えるための様々な働きかけを続けています。寝たり起きたりする時間やタイミングのことである睡眠・覚醒リズムは、乳幼児期の心身発達を支える重要な要素で、そのリズムが崩れていると、様々な影響が出ると言われています。ここでご紹介するのは、その影響の一つ、気になる行動の出現との関連性について、5,000人を超える園児の睡眠データを元に実施した調査です。
<発表> | 日本睡眠学会第42回定期学術集会 |
<形式> | ポスター発表 |
<タイトル> | 保育園在園児の睡眠状況と園での気になる行動との関連 |
【研究概要】
- のべ5744人(0歳2か月~6歳8か月)の保育園児の睡眠ログ(※14日間の睡眠・起床時刻等を記録したもの)を保護者より収集し、そのデータを小児神経科医がA〔望ましい睡眠リズム〕~D〔医療的介入が必要な段階〕の4段階で評価
- 「Ⅰ.落ち着きがないⅡ.暴力的Ⅲ.集中力がないⅣ.集団行動から外れる」の4項目(気になる行動)に関して、保育士が、園での子どもの姿から評定
- 統計分析の結果、保育士が行動上気になるとする子どもは、A~Dのいずれのグループにも存在したが、A評価グループでは少なく、D評価グループでは多い傾向にあることが判明
- 特に、「落ち着きがない/集中力がない/集団行動から外れる」の3つの項目で気になるとする子どもは、A評価グループからD評価グループへ順次増えていく
【ポイント】
- 睡眠・覚醒リズムが崩れていることと気になる行動が出現することは、関連が深い可能性が高い。
- 乳幼児期の子どもで気になる行動がみられている場合、睡眠・覚醒リズムを整えるアプローチが有効かもしれない。
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